NTTインターコミュニケーション・センター(以下、ICC)で、2024年12月14日(土)より、企画展「evala 現われる場 消滅する像」が開催されている。サウンド・アーティストのevalaが主宰する、音(耳)から世界を見つめるプロジェクト「See by Your Ears」のリーズ集大成となる展覧会だ。evala氏の作品では、第21回渋谷ファッションウイーク内、旧Bunkamura Studioで展示された《Sprout》(2024)の展示が記憶に新しいが、このシリーズの最新作を含む、複数の新作が発表されている。

「See by Your Ears」の原点であり、2013年に鈴木昭男とのコラボレーションとしてICC無響室で制作、発表された《大きな耳をもったキツネ》や、その後国内外で発表されてきた作品、また、ICCで最も大きな展示室であるギャラリーA全体を使用した大型サウンド・インスタレーション最新作《ebb tide》が展示されている。


evala プロフィール
音楽家、サウンド・アーティスト
新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」主宰。立体音響システムを駆使し、独自の“空間的作曲”によって先鋭的な作品を国内外で発表。2020年、完全な暗闇の中で体験する音だけの映画、インヴィジブル・シネマ『Sea, See, She – まだ見ぬ君へ』を世界初上映し、第24回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞受賞。2021年、空間音響アルバム『聴象発景 in Rittor Base ‒ HPL ver』がアルス・エレクトロニカ 2021 デジタル・アート&サウンド・アート部門にてオノラリー・メンションを受賞。

近作に、世界遺産・薬師寺を舞台にした《Alaya Crossing》(2022)、《Inter-Scape 22》(東京都庭園美術館,2022)、《Haze》(十和田市現代美術館,2020)、ソニーの波面合成技術を用いた576ch音響インスタレーション《Acoustic Vessel “Odyssey”》(SXSW,オースティン,2018)、無響室でのインスタレーション《Our Muse》(国立アジア文化殿堂 [ACC],光州,2018)、《大きな耳をもったキツネ》(ICC,2013, 2014, 2023/Sonar+D,バルセロナ,2017)など。また、公共空間、舞台、映画などにおいて、先端テクノロジーを用いた独創的なサウンド・プロデュースを手がけている。大阪芸術大学音楽学科・客員教授。

https://evala.jp
https://seebyyourears.jp


「evala 現われる場 消滅する像」開催概要

開催期間:2024年12月14日(土)~2025年3月9日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]ギャラリーA、B
開館時間:午前11時〜午後6時
入場料:一般 1,000円、大学生 800円
*障害者手帳をお持ちの方および付添1名、65歳以上の方と高校生以下、ICC年間パスポートをお持ちの方は無料。
*2024年度ICC年間パスポート:1,500円(ICC受付にて販売中)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日)、ビル保守点検日(2/9[日])

公式リンク:https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2024/evala-emerging-site-disappearing-sight/