ラ・モンテ・ヤング

アーティスト

La Monte Young(1935ー)

プロフィール

ラ・モンテ・ヤングは、アメリカのミニマル・ミュージックの作曲家のひとり。アイダホ州生まれで、モルモン教の一家で育ち、10代の頃はジャズ・サックスを演奏した。インド音楽と現代音楽との出会いをきっかけに作曲に目覚める。作曲における師は、シェーンベルクの弟子であるレナード・ステイン(Leonard Stein)。その音楽は、テリー・ライリーやブライアン・イーノに影響を与えた。

1959年、ダルムシュタット国際現代音楽セミナーで、ケージの作品に触れ影響を受ける。1960年にはニューヨークへ移り、オノ・ヨーコやジョージ・マチューナスなど美術家や実験音楽家と交流。

ジャクソン・マック・ロー(Jackson Mac Low)とともに編纂したフルクサス(FLUXUS)と関わりを持つアーティスト25名の作品集『アンソロジー(AN ANTHOLOGY)』が著名で、その中にはヤングのワード・ピースが14個収録されている。そのうちのひとつ《Composition 1960#7》のスコアには「音と音との間隔を”長い時間”引き延ばす」と指示がある。


プレイリスト

関連文献

中川克志 2002 「音響生成手段としての聴取 ―ラ・モンテ・ヤングのワード・ピースをめぐって―」『美学』53巻2号:66-78。

安澤 洋「ラ・モンテ・ヤング研究――ドリームハウスを中心に――」(修士論文)