マックス・ニューハウス

アーティスト

Max Neuhaus(1939ー2009)

プロフィール

アメリカのサウンド・アーティスト。元パーカッション奏者。
マンハッタン音楽院で修士号を取得。1960年代にアメリカやヨーロッパをツアーし、カールハインツ・シュトックハウゼン、ジョン・ケージなどの打楽器作品やソロ・リサイタルを行う。1968年、演奏活動を休止し、独自のサウンド・ワークを制作し始める。

代表作

《Drive-In Music》(1967)
複数のラジオ発信機が、それぞれの放送領域が重なり合うような形で設置され、鑑賞は車の中からいくつかのラジオ音響がミックスされたものを聞く。

《LISTEN》(1966-1976)
観客は手に「LISTEN」と書かれたスタンプを押され、バスに連れ込まれる。そのまま発電所や地下鉄のような特定の音環境をめぐり、自発的に何かを聴き取るように促される。最後はニューハウスのスタジオで、彼のパーカッションの演奏を聴く。

《Times Square》(1977)ニューヨークのタイムズ・スクウェア駅の階段に、サイン波を発生させる発振器を仕掛け、微弱なドローン(持続音)を流し続けるというパブリック・アート。周囲の騒音にかき消されるほど小さな音が持続することにより、環境音に着目するように促される。